2013/12/03

ご近所のRさんと、Rさんに教えてもらったこの土地のこと。


前出の、ご近所が発覚したRさん(友人の友人、パリで初対面)。
最初に〝お会いしましょう〟となった時、ご自宅に招いて下さいました。
建物の扉を開けると、庭のような空間が広がっていてびっくり。
そしてその一角に石畳の階段が。
あとで教えてもらったのですが、
半世紀程前の写真集にそのままの景色で記録されている。

(階段に合わせたカーブの手すりも昔と変わらぬままに)

当時この辺り一帯は繊維業に関わる人が多く住んでおり、
この建物にも少し前までそんな作業場があったそう。


扉を開けた時の世界がふっと変わる感じ。
建築の面白さ。
古い物件の醸し出す空気感。(パリでは古い物件の方が魅力的とされる)
そこで暮らす、日々を過ごせるということ。

Rさんは元々アコーディオンの勉強で渡仏され、
今は旦那さんとお子さんと3人で暮らしているそうです。
少しだけアコーディオンを弾いてもらったのですが
流れるように、さらさらするする音の曲線がドラマティックで。
ダンスの上手な音というか。
いつかライブでもっと聴いてみたい。

この初対面の時、何気なくRさんの笑顔が素敵で
厳密に言うと笑顔に面白いことが好きそうな抜け感があって、
後日メールの最後に好きなお笑い動画を添付したところ
Rさんこそ面白い動画を沢山知っていらっしゃって!
以後動画の交換をちらほら。
人生にユーモアと美味しい食べものは欠かせないですもの、ねー。

話は少し戻りますが、Rさんに見せてもらったWilly Ronisという写真家の写真集。
半世紀程前にこの辺り一帯を撮影したもの。
古いものが沢山残っているパリ。
建物もそのまま残っていることも多いし、一見今と変わらないようにも見えるのですが
今との違いを感じたりもして。
映っている人や物や暮らしが、世界が混じり合う前の、
今では見ることのできない光景。
情報過多になる前の人々の姿や表情、
それでも当時超都会だっただろうパリっ子達の姿や表情、
もともとこの土地に生きていた人々(今はかなり人種が混じっている)、
今ほど大量生産されたものではない衣服やその仕立て、
今でも人の関わりが強そうなパリだけど
その関わりがもっとシンプルで強そうなものだったり。
ネットで拾った写真集の画像をいくつか。








◉雨が降っている
 Il pleut.
    イル プル




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