2014/10/22

さらっとしていた最後の夜


少し前、NUIT BRANCHEに出ていた山本基さんの

個展オープニングに連れて行ってもらった。
ギャラリーが4つ集まるその小さな通りは
写真の通り、道に人が溢れて。















木曜の夜に多い光景だそう(金曜から展示が始まるため)。

山本さんとも少しだけお話できた。
柔らかい物腰で、NUIT BRANCHEで少しお話したことも覚えていて下さった。
数年先まで世界各地で展示の予定が決まってるんだろうな。
パリ好きを公言している日本の女優さんもお見かけし。
ワインを一杯引っかけて、アトリエに戻り最後にもうひと作業。

私のいる間には引っ越し終わらなかったけれど
もうここに明日いないんだと思うと少しさみしくなり。
なんてわがままなんでしょう。
夕飯に近くのインドカレーを食べに連れてってもらい、
その後お茶して別れた。
宿に着いたのが2時半くらい、それから身支度して朝空港へ出発。
日の出は8時くらい。
最後の朝は雨上がりの曇り空。
電車で立ったまま何度か膝カックンしながら寝て、
景色を見たくてバスに乗ったのにそこでも途中から爆睡。
“もうすぐ空港に着くよ”と近くの席の人が起こしてくれた
(失神風角度で寝てた多分)。

最後の日は「さらさらと過ぎそう」って思ってたら
本当にさらさらと過ぎた。
食べ残したフランスパンを持ち帰った。




◉C'etait sympa de discuter avec toi!
    あなたとお話できて嬉しかったDEATH

2014/10/15

おやすみの前に/結果、やさぐれて寝る


日本に戻って数日。
百時間前くらい前にはまだ遠いところにいたなー、とか
行く前のモヤモヤしてた気持ちとか思い出す。

どうだった?
人に訊かれる前に、自分に問うて。
何かがガラッと変わったわけでもない。
憧れに似た感情が薄まったり
やっぱり惹かれるものもある。
それは人間のかたちみたいなものかもしれない。
行く度に日本への興味関心も増している。
完璧な物事や人なんて…ね、とも思ったり。
もしかしたら、以前より年齢を重ねてより鈍感になって
目の前に転がっていたことを見逃していたかもしれない。
もしかしたら、今までより表面のことに惑わされなくなって
少しだけ何かに触れたかもしれない。
受け入れ難いものがあるから
自ずと浮き彫りになることもあったり、
その甘さや幼さも突きつけられたりして。

でも…単純馬鹿は少し落ち込んだ後、
“だから何なの?”
って思ってしまうことにも気づいてしまった。
キャー!(みんなの逃げ出す悲鳴)
これが私なんだからしょうがないじゃん。
人の受け売り飲み込んでたら余計遅くダサくなる。
どんなに遅く愚かでも自分の実感を積んでくしかない。
…我ながら何ておめでたい奴なんだろうなーと思う。
だからといって、毅然とした対応ができるわけでもないのだけど。

この微かな変容みたいなのが
日常ごとにどんどん薄まってくのかなと思うと
少し惜しい気もする。
何回か寝て起きて、人に会ったり、仕事に戻って。
でも“あの濃度が薄まりませんように”とこだわると、きっと歪んだりするね。
本来のクセが現れたって、少し笑って無視してやろう。
本当は誰だって、いくつになっても自由さを持ってる。
全部が自由だと周りが迷惑だけど(すんません)。
一瞬先は何にも決まってないじゃん。
目の前の一瞬を、これまでの自分に傾けるなよ。
…という、今はこの、少し重心が下がった感じがいいや。
ひねくれ(やさぐれ?)2014秋開幕でござーいー!
周りの皆様には撒き散らさないように気をつけますからー

えー、コホン。
余談其の一と致しましては、
渡仏前/体重が落ち
渡仏後/せっかくだから&体力つけたくて色々食べて
帰国後5kg増

そりゃー重心が下がるはずなのであった。




◉Tu Parles! 
    Ça fait deux ans que tu dis ça!
    よく言うよ!
     2年前からそういってるじゃない! 

最近写真がうまくUPできてませんが
そのうちしれっと載せ〼。






2014/10/14

戻りました◎ (敬礼)



ちょっちゅね、テロも心配だったけど無事に帰り着き。

気にかけて下さっていた方、どうもありがとうございました。貴重。
もうスリや荷物の心配しなくて良いだけでもほっとする。
戻った日は、洗濯と耳掃除を心ゆくまで。

少し目を閉じると睡魔。
向こうにいると、警戒したり、笑顔出したり、
否が応でも表情を使う。豊かになる。
私は私。




今回の覚え書き

住環境を良くする
間接照明を使う
もっとリラックスする
情報を多くしすぎない
目を使いすぎない
余白も作る
女性であることを愉しむ/おばさんに逃げない
映画を観る
姿勢を良くする
妙に小さくまとまらないように
絵を描く
フィルムカメラ使う
苦手な人との付き合い方について
まとまりのよいニンゲンになろうとせず凸凹しようじゃないか



◉J'ai encore sommeil.
   まだ眠いっす



写真はバーゼルのチンチン電車内にいた幼犬。
タトゥーが沢山入った男性の飼い主に
めろめろに可愛がられてた。ねー






2014/10/11

帰国中

あ!という間に帰国です。
モスクワで乗り換え中。
ラウンジで(世界一周組に教えてもらった、
楽天カードに有料入会して元を取る会)
ひとりシャンパン中。
シャワーも浴びてさっぱり。

◉Tu me manques.
君がいなくてさみしい…ちょっちゅね!

2014/10/09

あくまでも聞いた話




赤信号なのに横断歩道を渡るおばちゃんシスター。

急ブレーキを踏んだドライバー(怒)
窓を開け、
「神の御加護がありますように!」

おばちゃんシスター(間髪入れずに)
「アーメン!」




◉Mais pourquoi donc ?
なんでやねん





たまにはこんな夜もいいじゃない


今迄パリで、ちゃんとしたお店にごはん食べに行ったことなくて。
今夜は気になっていたお店へ。
日本人シェフのお店。
絵を食べる感覚。
五感が目覚めるような。
素材やワインも安心できるものや
イメージの広がる珍しい食材(古来種の野菜など)を使っているよう。
料理の世界って果てしなさそう。
写真をいくつか。

普段日本では庶民派美味系に行くことが多いので
(でも美味しいお店な自信あり〼)、
たまにはこんな洗練系もいいな。
しかし粗食が落ち着くのよね。

On sort prendre l'air ?
    外へ行って新鮮な空気を吸いませんか?













2014/10/08

白い夜

毎年この時期に行われるというNuit Blanche/白夜祭。
日没と共に朝まで、
パリ市内の色々な場所でアートイベントが行われるらしい。
メトロやバス(この日だけ朝まで運行したり)、
美術館博物館も一部無料になるとか。

街はすごい人混み。
場所によっては入場するのに1時間以上並んでたり。

山本基さんの展示だけ観れた。
妹さんへ捧げ続ける作品。

妹さんが山本さんを、世界中へ連れていく。

2014/10/07

Le Japon展

時間が前後するけど
ボンマルシェでLe Japon展やってた。
まだしばらくやってると思います。
ドォーモくんも来てた。

波佐見焼
BEAMS
東急ハンズ
nendo
TOGA
kitsune
HEAD PORTER
その他色々と。

日本の良いもの。
今や日本の人でも、
純日本製のものを手にするのはむつかしい。



話逸れるけど、森岡書店の店主さんが出してる
日本の古い本のデザインなんかを集めた本、
昨日のランチムッシュが持ってたけどすごかった。
昔のデザインが恰好良くて洒落てて、垢抜けてる。
普遍さ。間。色のセンス。客観性。ユニークさ。
あの本作りをした人達はいずこへ。
今は売れる本しか作れないだろうから
本の力が弱まっていそう。

去年パリフォトで日本の古い写真集が売られていて
その中で気になったのが、夜の公園の盗撮写真集。
薄暗い写真の中でくっついてるカップルが妙に様になってたんだよなぁ
(ガラスケースの中にあったので表紙しか見れず)。
今じゃ出版できない本だろうけど、
世の中の人の葉っぱみたいに様々な感性に行き届くような本の出し方も弱まってそう。
出したい人達も沢山いるだろうに。
その感覚を忘れてしまわないうちに
私たちの価値観が進化するといいですね
(少々風邪気味で頭がおかしくなっています)。

話は本に戻って、この本の森岡さんの選書、その数や解説たるや。
無駄がなく行き届いて満ちてる。
ひとつの宇宙。
見るだけで面白いよ。
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4861008263/ref=mp_s_a_1_3?qid=1412633733&sr=1-3&pi=SY200_QL40

本日は雨に濡れたら意外と悪寒と頭痛がするので寝ます。
寝たら治るタイプです。(こういうところがかわいくない)

◉Incroyable, cette pluie!
信じられない、この雨!

2014/10/06

最近は

午前中アトリエ着、お手伝い。
なるべく朝たっぷり食事を取るようにしている。
まだ山場は越してないけれど、みんなで1〜2tは運んだかな?
こちらならではの作業がすんなりいかない部分もあり…
フランスに住むとノイローゼになる日本人も多いとか。
ずっと動いてると身体は心地よかったりするけど
頭がぼーっとしてきて歩き瞑想みたいです。
写真はお昼差し入れで頂いた、
パリで流行っているBENTO。
こんな短い滞在でも米が沁みます胃袋に。

とりあえず今日の一日。
午前中、仕事主さんに迎えにきてもらう(近くで買い物があった)。
ぽつんとひとり暮らししてるのを気遣って?
PCとスピーカー(iPhone繋いで好きな音楽聴きなよと)を持ってきて下さった。
アトリエまでの道すがら、
車にあったお経なんかのテープを聴かせてもらう。
パリの人は皆運転が荒いので、
途中歩行者と軽くいがみ合い
(音楽のように、平和、静寂、と伝えてみる)。

今日は別のアトリエの方が昼食を振る舞って下さる予定が
皆忘れており(でも昨日話してなかったっけ)、
ベーグルを差し入れて下さり昼食。
このムッシュ、いつもフランスっぽい自転車に跨り
口笛(ビブラート付き)(演歌並みに…こぶし?)を吹きながら参上、
むん!と胸を張り、白シャツ(第二ボタンくらいまであいている)。
今日のスカーフの巻き方も個人的に釘付け。
仕事主さんカップルと移民系不法労働者(私)のポートレートを撮ってくれた。
日本に滞在して写真を撮りたいそうです。
その後夜まで作業。

近くのMさん(仕事主さんカップルのお友達)と夕食を。
冬に岩手の古くて小さなお祭りに同行させてもらえることになり
その計画や雑談など。
あっという間に夕食タイムが終わってしまったけど
また会いたいな、って思うのが何やらちょうど良いらしいですね。
しなやかで、御自分にフィットした動き(行動)、ユーモア。
いくつになっても、「こんな人いるんだ」と思わされる。
こちらに来ていろいろ思うこともあったけど
私ももっと自然な生き物として生きたいな。
どんなに愚かでもいいや。

帰宅後、手洗い洗濯など。
この間夜鍵を開けていたら庭から足音が。
人間でもないし小動物そうな足音。
庭から玄関への道をこちらに向かってる。
「私いるよー」と言ってみるとピタッと止まるけど逃げない。
玄関のライトを点けるけど、ちょうど境目でよく見えない。
しばらくすると方向を変えてのこのこ。
見たことないけどアルマジロ?とにかくゆっくりした動き。
家主さん曰くハリネズミじゃないかと。
この敷地内、小さな森になってるので
結構野生動物がいるらしい。
安全なんだけどちょっと心細い時もあるから
別の部屋の灯りとラジオつけて寝てる。

滞在もあと数日となって参りました。
今のところ身体は結構大丈夫(もっとガタが来るかと思ってた)、
あと何百時間したら、普段の生活に戻ると思うと
それもまた不思議な感じがする。
貴重な時間。
でも本当はどこにいたって貴重な時間。



◉C' est-a-dire ?
バカなの?

2014/10/04

パリコレ動画

CHANELの会場中ではこんなショーが行われていたようです。
街が出来上がってる!

https://m.youtube.com/watch?v=emkZ5rVIv7Q

あと言い残し…
パリス イン パリス!

ああすっきり








女子はシャンパンがお好き

今のパリは、稀に見る温かさだそう。
東京よりは涼しいけれど、
日中晴れるとサングラスが必要なくらい日差しが強いし
晴れるだけでみんなテラスや公園で太陽を存分に浴びています。
今年はたくさんの緑を目にしている気がする。

バイトの後、とある日本女子会に混ぜてもらいました。
日本より広いひとり暮らしのお部屋、間接照明、
すっかり寛いで少し酔いが回ってしまった。
シャンパンの写真を撮っていたら
「あ、日本の人」
と言われました(何でも撮りたがる)。
えぇ、日本の人です。

なぜかサンリオの話で盛り上がる。
そういえばいちご新聞買ってたけど、
何が書いてたんだろう?
ちなみに私はたあ坊派でした。

◉La même chose!
おかわり!

作業(バイト)始まっております





あぁ、思い出します。
そうそう、ずっと運んでると疲れてきて(身体丈夫だけど持続力ない)、
目が窪んでくるこの感じ。
ひょうすべ化。
俺の体力よもってくれ!

先日時間がぽんとできたので、
昨秋お世話になったRさんに会ってきました。
http://misojiparis.blogspot.fr/2013/12/rr.html?m=0
急な声かけにも関わらず、ドリス・ヴァン・ノッテン展と
美味しいランチの予定を立てて下すった♡

ドリス・ヴァン・ノッテン展(のってんてん)は
ルーヴルの隣にあるパリ装飾美術館にて。
好評のため、11月初めまで会期延長になっているそう。
私のようなモサ子が観ても、
その装いがドラマティックで物語性があったり
普遍的な"形状"の美しさや力を感じる展示。
身体という限られた広さの上で。
学生の頃に製作されたという服が印象深かった。完成されてる。
刺繍の動画も流れていて、インド・コルカタの男性達(意外にも!)が
独特の針を用いて打つように刺繍していく様も初めて見た光景。
職人技という一言で片付けられるものなのか?
目の神経も消耗するだろうし、代々そう生きているのかな。
そうとしか生きられないのかもしれない。
その他モチーフになった映画の映像や、
展示の仕方、壁紙なんかもイケてて。
装飾美術館自体が服の展示に慣れてるんだろうね。

2フロアあるうちの上階へ進むと、
そこには壁一面に花の壁紙が。
その壁紙は、フラワーアーティスト東信さんによるもの。
服に負けないくらい、服を喰ってかかるような、ド・花。
服と花がぶつかり合うような空間だった。
ライブみたいな。
東さん、福岡から上京した音楽兄ちゃんやったはずなんにすげぇなぁ。
(数年前、福岡空港でお見かけしたけれどモサ子すぎて話かけれなかったモサ子です)

その後Rさんに連れてってもらったお店の、
パンやスープ、リゾット。
身体に優しい、と美味しいがちゃんと両方あった。
一緒に食べるから余計美味しいのかも。
東京にも系列店があるようなのでまた行ってみたい、誰かと♡

近況報告など聞いてもらい、大人なRさんを前に
自分が幼い子どものように感じてしまったけど…しょうがない!
(こういうのって周りの方が気づいてるよね)
好きな人に会って、今を埋めてくしかできません。
今を埋めてくことができます。
また面白動画探して送ろうっと。

◉Merci chérie!
ありがとう(恋人やパートナー、子どもに)

2014/10/02

はっ

ラフな格好で、紫陽花の大きな花束抱えて歩く雰囲気のある人だな、と思ったら
Lou Doillon(バーキンの娘さんのひとり)だった気がする。

パリコレで一番会いたかった彼


去年の一幕
misojiparis.blogspot.fr/2013/11/blog-post_9.html?m=0
CHANELの会場じゃ見つけられなくて
もしかしたら今回は来てないのかな?
身体の具合が悪いのか?
と思っていたりもしたけれど…いたー!
ビル・カニンガムさん、まだまだ現役爆走中。
今回もやっぱり、プロアマ問わず気になった人しか撮ってなかった。
身体はゆっくりになっても、その感覚は進化し続ける。
彼はファッション写真を撮っていて、それはただひとつの手段で
私たちはそこに彼の命を見ている。

パリコレまとめ
◯アジアの人は洋服を着こなすのがむずかしいのではないか?
◯もっとヒールを履こうっと。
◯大人の女性は皺さえも素敵に感じる。



◉Il me plait beaucoup
    彼にとても興味があります










パリコレスナップ / VALENTINO 2/2

よーく見ると
ヒルトン姉妹とソフィア・コッポラが。