2014/09/28

思想の行き届いた丘

Iさんに教えてもらった、ゲーテアヌム(Goetheanum)。
スイスにありながら、シュタイナー教育の聖地のような地域のひとつになっているそう。

こちらもバーゼル中央駅からトラムとバス(市内宿泊者ならどちらも無料)で小一時間。
丘の上に、巨大なゲーテアヌムと、
おそらく同じ思想を持つ人々が同じ様式で建てた建物で暮らす一体だった。
しかし残念ながらゲーテアヌムは外装工事中(外観画像のみお借りしてます)。
広い館内と、周りの集落を少し歩いた。
この様式って何か、ある特性や法則があるのだろうな。




ゲーテアヌムや周りの家々の間には
車道の他にこんな小道が張り巡らされていて、
場所によっては小川が流れていたり、小さな森の中を歩くようになっていた。
この小道、人の行き来が結構あって、遠くから人がてくてく歩いて来ると
"人が自分の元へやって来る"って感じがして好きだった(そのまんまなんですけどね)。
いろんな木の実の木が所々に植えられていた。

レストランで食事をして、おそらくその農法に沿って育てられ
調理された野菜の味にうっとりしてしまった。
甘み、不自然な甘さじゃなくて。
トイレには日本でちょっと高めに売られてるハンドソープがあった。
自然に還りやすいもので、この土地は、ここの土はさぞ元気だろうと思った。
住む場所、住まい、イメージがふわり。
ギスギス実践する気はないけど。



圧倒されて、外へ。
大きな木の下にベンチを見つけた。
その下で私がベンチと同化した頃(ちょっと寝た)、
鳥が遊んでるのが見えた。
おっかけっこ、木の窪みから葉っぱを一枚一枚落とす鳥、
同じとこ何回も行ったり来たり。
大きな木だったから、風が上の方だけ吹いたり、
その後葉っぱの音が全体に広がったり。
枯葉が上の方で木を離れて、ふわふわ落ちてきてそっと地面に着く音。
遠くから聴こえるピアノの音。

もう何にもいらないね。



Créer, c'est vivre deux fois.

    創作することは二度生きること














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