2013/10/14

マルシェ/アトリエブランチ/展覧会


朝、家主さんが誘ってくれたので起き抜けに近所のマルシェへ。

採れたて農家直送の野菜屋、新鮮な魚屋、フロマージュ(チーズ)、衣類などなど
活気に溢れています。
みんなやっぱ、新鮮で美味しくて良心的なお値段が好きだよね。
私も野菜を結構どっさりと、魚の切り身でマルシェデビューしました。
それでも5€ちょいだったと思う。
食べるのが愉しみ。

その後近くのカフェに移動して、家主さんの仲間の集いへ。
大先輩のムッシュやマダム達。
その中になんと・・・シアトルから旅行中の元パンナムレディが!
以前たまたまこの展示を観たことがあって、
パンナム航空って個性的な企業だったんだなという認識くらいしかないのですが
「〝客室乗務員の人が仕事以外にも学びたいことがあったら
  パンナム航空は率先して応援していた(業務体勢や資金など)〟
  と展示で観た気がする」
と話したら
「私も紳士服の勉強をしていたわよ」
と。(家主さんに訳してもらってます)
ひとつの熱い時代を歩いたその方は、
薄化粧に今でも愛くるしいお顔の上品な女性でした。
どんだけきれいだったんだろー


そしてまたその後、今度は家主さんのアトリエに場所を移してブランチ会。
マルシェで買ったサーモンとマグロの刺身(びっくりするくらい新鮮だった)、
フロマージュ、土鍋ごはん、ワイン、デザートなどを頂く。
会話を楽しみながらわいわいと。
私は断片しかわかってませんが◎
原発の話も。


夕方、近くで行われていた展示会。
日本の陶芸家の方達のグループ展。
週末の二日間のみの開催だったそうですが
私の行った頃にはかなり作品が売れてしまった後だった模様。



会場ではお茶会が行われていました。
お茶を立てていたのはギャルリももぐさのご主人、安藤雅信さん。



面白かったのがお茶道具の入れ物。


ブリキ缶のような入れ物で(古道具)、
当日いらした仏人のお客様に対する歩み寄りを感じさせます。
後で伺ったのですが、この日のお茶道具、
江戸時代の器や匙(くじらの髭で製作されたと云われる薬用具)、
安藤さんのご友人が作った茶壺や布など。
“見立て”という正式な道具ではないもので代用する手法の
思いっきり遊び心に溢れたセレクトだったようです。
この粋さ、心遣い。
文化を伝える場を作れてしまう頭の良さよ。


会場には色んな人がいて、これもまた面白かった。
◉以前一度お会いした染色家のIさん
 (日本で修行経験あり、来月ゆっくり来日するそう)
◉九州に撮影に来たこともあるフォトグラファー
 (後述の熱いムッシュの聞き役になり困惑しながらも真摯に耳を傾ける姿が可笑しかった)
◉いろいろお話して下さった展示作家植松永次さんの奥様
 (イギリスのブックデザイン→オランダの印刷で出来上がった図録、素晴らしかった)
◉M印Parisでヨーロッパ拠点店舗の準備をなさっている方
(渡仏前に読んだクーリエ・ジャポンのインタビューに答えていたのは彼らしい!)
◉「日本はヒロシマ・ナガサキに二度も原爆を落とされている米に
  利用されてばかりいないでNoと言えばいい」など熱く語ってくれたムッシュ
  (彼は伝統的なパリジャン?と近くにいた人に訊いたら、
   伝統的どころかラストパリジャンだよ、と。
   握りしめた部分のフランスパンが縮んでいて、
   それを言うと声が小さくなってコートの中にフランスパンを隠す、
   またどんどん加熱して声が大きく、顔は相手の近くに迫っていく、
   の繰り返し)


朝、顔も洗わずマルシェに行ったらそのままボリューミーな一日になった。
もっと色々あった気もするけれど、思い出せるのはこれくらい。
そうだ、マルシェで50代くらいの夫婦が
時間をかけてほっぺにキスしてたのも可愛くて忘れたくないんだった。




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