2013/10/19

彼女は脚もとの空気感をデザインしている




先日パリの宿で一緒になったレッグウェアデザイナー、Hhさん。
HP、見たら唸ってしまいました。
しかし宿に滞在中、唸ってしまう程努力する姿をばしばし見ました。
そしてクソ忙しいだろうに、たまたま同じ宿になった私たちが
展示会に入れるよう的確に手配して下さった
心ある、半分職人さんのような方。
頭のいい人なんだと思う。

靴下やストッキング、タイツのデザインを
made in Japanにこだわって製作されています。

これからクリスマスに向けて新宿伊勢丹に商品が並び、
今回の展示会ではパリの人気セレクトショップmerciからも声がかかったそう。
応援したいデザイナーさん。
彼女は、誰かの脚もとの空気感を作り出す!
その人はその脚で、今日という日へ出かけて行くんだわ。
日常をドラマティックにデザインする。
そんなデザイナーさんの一人かもしれません。






2013/10/18

舞台ば観に行った


Gouttes dans l’océan
(↑リンクでいろいろ見れます)


先日ある集まりにいた青年が俳優の卵で、
その子が出るというので声をかけてもらい、観てきました。
開演21時半、こっちは何かと遅いのかな?
小劇場で17€。
ロビーで待って、開場したらすぐ始まる。
言葉がわからない分どう感じるか愉しみ。

序盤、二枚目の彼が出てきた時、
〝あーこのかっこいいまま終わったらもったいないなー(予感)〟
と思っていたのですが、
観ている間に心が2回くらい剥けていく感触が。
ちゃんと予感を壊してくれて良かった。
人間の内面にあるものを表現するのに向いている人なのだと思う。
ドイツの映画が元になっている作品だったようで、
暗いドイツの空気感をどうフランスに馴染ませるかが
演出の見せ所だった模様。
12月の初めまで、毎週末公演するそうです。
(終わり頃また観に行くのも面白そう)

さてさて。
この公演の中でひとつ印象深かったこと。
俳優陣男女4人の裸体が演出として露になったこと。
シンプルに、興味があったので、そんな意味でも満足、したんですよねー◎
パリではここ4〜5年ほど、裸体になる演出が流行っているのだとか。

よーし、映画館にも行ってみよー


















きらいがあるからすきがある!



パリの街は人も建物もいっぱいだけれど
上を見るとよくひこうき雲が見えます。

年間8000万人以上の観光客が訪れる年もあるのだとか。

自分もあんな風にやって来たのだろうし、
また誰か来たり帰ったりしてるんだろうなー。

パリの夜はほとんど蛍光灯がなくて良い。
夜が夜っぽくて好きです。

つまり、きらいができて
すきがふえたのでR。






2013/10/17

乏しき感受性よ!


ギメ美術館にて、
お献茶と舞の奉納を見学。

お献茶は、禅宗で毎朝一番に執り行われる
仏像にお茶を奉納する儀式だそう。
武者小路千家、千宗屋さんが
お茶を立てる姿を観ることができました。
(千利休の生まれ変わりという噂もある程人気?)

舞は、市川ぼたんさん(海老蔵さんの妹君)が執り行うという、
豪華な組み合わせ。
踊りは『素踊り』という
装束を最小限シンプルなものに抑え、
あくまで舞で勝負するようなスタイルだそう。

正味一時間強でしたが…

なぜだか、どーして、
見終わったらヘトヘトに。
私の感性では容量オーバーだったんだな、きっと!
もう凡人は凡人で凡人なりに、正直にいくしかないっす。
カメラが2台入っていて
もしかしたらいつか放送があるのかも。

今日はずっと雨、
帰り放電しながら歩いていたら
繭ちゃんが指差した空と灯り。
まだ会うの3回目だけど居心地のよい彼女、
もうすぐ帰国。






2013/10/16

あまちゃん問題


さて、引っ越しも落ち着き、
暮らしに余裕が出てくる頃に直面する問題。
それはあまちゃん問題であろう。

私は9/17までの回しか観ておらず、
生活が落ち着いたら必ずやネットで続きを観るのを人知れず
それはそれは愉しみにしていた。

ゆいちゃんはやっぱアイドルになりてぇと言っていたし、
その他のみんなも愛おしくてたまらないし。

そして環境が整った今、私は続きを観ないことにした。
終わるの観たくないさみしい、
帰国してからのお楽しみにすればいいじゃないか、
恋愛や花火と一緒で盛り上がってる時が一番…等々。




ときめきは
キープできりゃー
しておこう
食べたら美味しく
ないかもしれない







約18万円のオサレ・レコードプレイヤー


2013/10/15

美しく動く蜘蛛 


色んな偶然が重なって、
ある日本人の夫妻と、通訳の方(お心遣いに感謝です)と共に
染色家イザベルさんのアトリエを訪ねました。

イザベルさんの話が面白く、ざっくりまとめると、





学生時代、動きと空間に関心と疑問があり
最初は土やメタリックを使って“動きの痕跡”を表現していた。

ある時田舎の早朝に、蜘蛛が糸を吐きながら動きの痕跡を残していくのを目にして
“そうだ、私も蜘蛛になろう”と。
最初は糸を使うことから始めて、
自分が蜘蛛のように動き回り空間を作っていた。
それが自然と縦糸、横糸となり、織物や染色へと興味が広がっていく。

大学卒業後は劇団の舞台装飾をする機会があり、
蚤の市などで限られた予算の中から古い麻布などを見つけてきては染めていた。
それは古いものを光の当たるものへと変化させる作業のように感じていた。

芸術の世界には波がある。

その後国際交流基金の援助により日本に1年程滞在。
日本には青(藍)のイメージがある。
そして絞り染めへの興味もあった。
(絞り=手の動き、どうやってこの動きが布に表れたのか?)

自分は染色のプロフェッショナルではない。
動きの痕跡への興味が今は染色にある、ということ。





というお話でした。
今やBalenciagaのショーにもその染色が用いられたことも。
そうか、パリコレは職人達の総決算でもあるんだなぁ。






絞りも縫製も最小限に収め、
“布が形を決める”
という考えで日々製作いるそうです。
ふわっふわの生地。

日本では平面的な型紙に感じる形でも、
イザベルさんの手にかかると多様な纏い方ができる不思議。

来年京都で展示をやるかもしれないとのこと。





その後ご夫妻と3人でモントルイユの蚤の市へ。
日用品が多くてあまり掘り出し物はないかも、と思っていたけれど
ご主人は古い小さな鞘を購入されていました。
花を生けてみようかな、と。素敵。

明日帰国するお二人と、じゃあ、またね、とお別れ。
最近出会いと別れが多すぎて
胸のきゅーっとするところが筋肉痛な気がする。















2013/10/14

マルシェ/アトリエブランチ/展覧会


朝、家主さんが誘ってくれたので起き抜けに近所のマルシェへ。

採れたて農家直送の野菜屋、新鮮な魚屋、フロマージュ(チーズ)、衣類などなど
活気に溢れています。
みんなやっぱ、新鮮で美味しくて良心的なお値段が好きだよね。
私も野菜を結構どっさりと、魚の切り身でマルシェデビューしました。
それでも5€ちょいだったと思う。
食べるのが愉しみ。

その後近くのカフェに移動して、家主さんの仲間の集いへ。
大先輩のムッシュやマダム達。
その中になんと・・・シアトルから旅行中の元パンナムレディが!
以前たまたまこの展示を観たことがあって、
パンナム航空って個性的な企業だったんだなという認識くらいしかないのですが
「〝客室乗務員の人が仕事以外にも学びたいことがあったら
  パンナム航空は率先して応援していた(業務体勢や資金など)〟
  と展示で観た気がする」
と話したら
「私も紳士服の勉強をしていたわよ」
と。(家主さんに訳してもらってます)
ひとつの熱い時代を歩いたその方は、
薄化粧に今でも愛くるしいお顔の上品な女性でした。
どんだけきれいだったんだろー


そしてまたその後、今度は家主さんのアトリエに場所を移してブランチ会。
マルシェで買ったサーモンとマグロの刺身(びっくりするくらい新鮮だった)、
フロマージュ、土鍋ごはん、ワイン、デザートなどを頂く。
会話を楽しみながらわいわいと。
私は断片しかわかってませんが◎
原発の話も。


夕方、近くで行われていた展示会。
日本の陶芸家の方達のグループ展。
週末の二日間のみの開催だったそうですが
私の行った頃にはかなり作品が売れてしまった後だった模様。



会場ではお茶会が行われていました。
お茶を立てていたのはギャルリももぐさのご主人、安藤雅信さん。



面白かったのがお茶道具の入れ物。


ブリキ缶のような入れ物で(古道具)、
当日いらした仏人のお客様に対する歩み寄りを感じさせます。
後で伺ったのですが、この日のお茶道具、
江戸時代の器や匙(くじらの髭で製作されたと云われる薬用具)、
安藤さんのご友人が作った茶壺や布など。
“見立て”という正式な道具ではないもので代用する手法の
思いっきり遊び心に溢れたセレクトだったようです。
この粋さ、心遣い。
文化を伝える場を作れてしまう頭の良さよ。


会場には色んな人がいて、これもまた面白かった。
◉以前一度お会いした染色家のIさん
 (日本で修行経験あり、来月ゆっくり来日するそう)
◉九州に撮影に来たこともあるフォトグラファー
 (後述の熱いムッシュの聞き役になり困惑しながらも真摯に耳を傾ける姿が可笑しかった)
◉いろいろお話して下さった展示作家植松永次さんの奥様
 (イギリスのブックデザイン→オランダの印刷で出来上がった図録、素晴らしかった)
◉M印Parisでヨーロッパ拠点店舗の準備をなさっている方
(渡仏前に読んだクーリエ・ジャポンのインタビューに答えていたのは彼らしい!)
◉「日本はヒロシマ・ナガサキに二度も原爆を落とされている米に
  利用されてばかりいないでNoと言えばいい」など熱く語ってくれたムッシュ
  (彼は伝統的なパリジャン?と近くにいた人に訊いたら、
   伝統的どころかラストパリジャンだよ、と。
   握りしめた部分のフランスパンが縮んでいて、
   それを言うと声が小さくなってコートの中にフランスパンを隠す、
   またどんどん加熱して声が大きく、顔は相手の近くに迫っていく、
   の繰り返し)


朝、顔も洗わずマルシェに行ったらそのままボリューミーな一日になった。
もっと色々あった気もするけれど、思い出せるのはこれくらい。
そうだ、マルシェで50代くらいの夫婦が
時間をかけてほっぺにキスしてたのも可愛くて忘れたくないんだった。